近年、本場所が行われるたびに満員御礼の札をよく見るほど大人気の大相撲を会社の人たちや友人などと見に行ってみたいと思っている人もいるのではないでしょうか!?
そんな時に、これを知っていると周りの人から一目置かれるような豆知識をいくつか紹介していきます。
横綱が大関以下の番付の関取に負けた際などに投げられる座布団の舞です。これは元々は自分の特にひいきにしている力士が勝利した際に、その力士に向けて名前が入った衣服などを投げ入れていたことが始まりとされています。
その衣服を返しに来た力士に、こっそりご祝儀を渡すために行われていたことがきっかけなのです。
他にも取り組みの際に披露できる豆知識には、先述の座布団の舞などでご祝儀を渡すことが禁止されたため、現在の懸賞金制度が生まれたという知識や、投げ入れる塩は土俵を清める意味があるだけでなく、怪我をしてしまった際の殺菌消毒のために使われていたことなどがあります。
規定により幕内4分、十両では3分と1つの取り組みの時間が決められていることや1960年に決まり手が制定されてから本場所において1度も出たことがない決まり手があるなど、取り組みに関する事だけでも膨大な豆知識があります。
実際の本場所や巡業を見に行く際に色々なことを知っておくと、大相撲が何倍にも楽しめます!
大相撲の仕切りについての豆知識
テレビで大相撲を見たことがある人であれば、取り組みの際に力士が仕切りを行っている様子を目にしたことがあるはずです。しかし、仕切りの所作は知っていても、その細かな決まりまで理解している人はそれほど多くないのではないでしょうか!?
この点、仕切りの制限時間には番付によって違いがあり、幕下では2分ですが、十両では3分、幕内では4分と決められています。
一方、仕切りの回数については明確に決まってはいませんが、制限時間と1回の仕切りに要する時間を比べると、幕下では2回、十両で2、3回、幕内で3、4回が限界と言えるでしょう。
力士はこの制限された時間の中で立会いを成立させなければならないため、極度の集中力が求められることになります。
次に、このような制限時間が設けられている理由ですが、端的に言うとテレビの放送時間内に全ての取り組みを終えられるようにするためです。
大相撲を放送するのはNHKがメインですが、放送終了時間は18時と決まっていることから、必要以上に仕切りに時間をかけすぎると放送時間をオーバーすることになりかねません。そのようなことにならないように、仕切りには制限時間が設けられているというわけです。
もっとも、そのような時間制限を設けていたとしても、肝心の取り組みが長引いて全体が後ずれするような自体が稀に発生します。
そのような場合には、制限時間をさらに短縮して、高速で取り組みを進めることも可能になっていますので、時間制限は必ずしも絶対的なものというわけではありません。