日本が誇る国技としていつも人々を盛り上がらせる大相撲、大きな体の力士同士が体をぶつけあう迫力ある土俵の格闘技は見ているだけでわくわくします。そんな力士たちの育成に欠かせないのが相撲部屋、その陰には親方と女将さんの汗と涙の努力がたくさん詰まっています。裏方として、時に表方として、縁の下の力持ちとして働く彼らには一体どんな苦労話があるのでしょうか。気になる舞台裏は実はこんな驚きの世界になっています。
親方の仕事は力士を育て強化するというのはイメージできますね。その通り、彼らにとって最重要なのが強い弟子たちを生み出すことです。そのためには相撲部屋の経営はもちろん、相撲協会の役職としても運営の仕事に携わっています。力士の生活全般の面倒、ケガや体調管理、はては若い力士のスカウト活動やちゃんこ鍋の開発まで大変多岐に渡っています。弟子や部屋の責任をすべて背負いながらも協会からの期待にも答えるため、まさに全身全霊をかけて土俵の外で日々戦っています。
またそんな親方を支える大きな存在が女将さん、彼女たちもまた相撲部屋の責任者として親方と共同運営に携わる他、何十人もいる力士たちの世話から悩み相談までを一手に引き受けています。もちろん夫である親方のため、また子供がいれば自分たちの家庭や子育てもこなしています。伝統スポーツである相撲の世界にはしきたりも多く、その中に自分を合わせて身を置くだけでも一苦労、たまの休みができてようやく買い物にいけるといった多忙極める毎日を送っています。
このように、華やかな国技の裏にはそれを支える親方と女将さんの存在は欠かせません。しかしそんな彼らがいるからこそ、何百年もの間伝統と人気が守られ続け、多くの人々を惹きつけてやみません。日本だけでなく今となっては世界中の人々を魅了する相撲レスラーたち、彼らを、そして相撲人気を造り出しているのはほかならぬ親方と女将さんであることを忘れてはなりません。