大相撲に登場する力士には大きく分けて2つの体型が存在しています。
その1つが「アンコ型」です。
アンコ型は筋肉と同時に脂肪もたくさんついている体型であり、その見た目が魚の「アンコウ」に似ていることから名付けられました。
アンコ型の良さは「体重の重さ」にあります。重い分、突進したときのパワーがあり押し相撲では有利に戦えます。また体重が重い分、しっかりと足腰を鍛える方が多く、体に安定感が出ることから組み合って技を出す四つ相撲でも安定して攻めることが可能です。
逆に欠点としては足腰の故障に悩まされやすいことが挙げられます。体重があるため膝や腰に負担が集中し、故障を誘発することがあります。選手生命が短くなってしまうのがアンコ型の宿命と言えるかもしれません
2つ目の体型は「ソップ型」です。
筋肉と脂肪がたくさんあるアンコ型にたいしてソップ型は筋肉はあるが脂肪はあまりついていない体型となっています。
ソップとは「スープ」を表すオランダ語で、「鶏ガラのように痩せている」ということをイメージして名付けられました。ソップ型の力士は脂肪があまりついていないことから体重が軽くスピードを活かした取り組みができるようになります。
体重が比較的軽いので足腰の故障に悩まされることもあまりありません。
欠点としては体重が軽いことからパワー負けしやすく、体重がある相手が押し相撲を仕掛けてくるとそれに対抗することができず負けてしまうことがあります。