大相撲の新弟子時代の修業

新弟子時代

大相撲の世界は完全な序列社会となっています。縦割り社会であるうえ、番付の位置が各個人の力士としての立場を確立しています。他のスポーツの世界では、先輩後輩の上下関係や、年齢や学年差による年配者への配慮などが基本的なマナーとなっていますが、大相撲では番付の上下で相撲部屋での立ち位置や収入、付け人の人数なども変わってきます。よって、年齢が上の先輩にあたる力士が相撲部屋内に居たとしても、仮に後から入門した力士が番付を上げて先輩の位置を上回ってしまうと、その時点で逆転現象が起きることも多々あります。具体的には番付が上位の若手力士の付け人を、入門が早かったが番付が下の先輩が務める、ということも起こるのです。

弟子としての修業時代は入門が近いもの同士の切磋琢磨で、少しでも番付が上がらないと自分が次第に辛い立場に陥ってしまう弱肉強食の世界です。相撲部屋での修業は厳しい、と言われており、実際に社会問題となった暴力事件なども起きています。特に体を作ることは力士として重要で、ケガが致命傷となってしまうこともあるので身体の柔軟運動に力点を置きます。この柔軟運動がとても辛く、弟子にとってはまさに拷問にも等しい苦痛を味わうことになりますが、長く力士を務めるには柔軟性は欠かせないものなのです。