大相撲ではどんな行為が反則となるのか

大相撲には禁じ手とされている行為が全部で8つあり、一つでも実行するとその時点で反則負けとなります。

禁じ手のうち、本場所で特に起こりやすいのが「頭髪をつかむ行為」で、対戦相手の大銀杏をつかんでしまった瞬間を土俵の下にいる審判が見ていて、物言いがついた末に反則負けとなったケースが近年においても何例かあります。
実は、2014年に規定が改正される前は「頭髪を故意につかむ行為」という内容になっており、つかんだ側が行為に及んだことで有利になると判断された場合に反則負けとなっていました。

禁じ手について

その他に禁じ手となっているのは、急所突き、拳でパンチを繰り出した場合、両手で両耳を同時に張った場合、前立褌を掴んだり横から指を入れて引いてしまった場合、喉を掴んだ場合、胸や腹を蹴った場合、指を折り返した場合です。
各力士が相撲教習所や所属している部屋で反則行為についてよく指導を受けていることもあり、近年の本場所では頭髪をつかむ行為以外はほとんど行われた事例がありません。

禁じ手以外に反則とされている行為として「不浄負け」が挙げられます。これは取組の最中にまわしが取れて局部が露出してしまうことを指し、この場合はまわしが取れてしまった方の反則負けとなります。
ただし、負けとなるのはあくまで取組中であるため、勝敗がついたあとに局部があらわになったとしても不浄負けとはなりません。

本場所で発生したのは1917年5月場所で起きたものと2000年5月場所で発生したものの2例だけで極めて珍しい出来事といえます。