大相撲の暗部と活気を描いた名作漫画「のたり松太郎」

お相撲さん

大相撲の世界を描いた漫画といえば、ちばあきおの「のたり松太郎」が有名です。1973年にスタートし、1998年まで20年余りの期間、断続的に連載が続き、テレビアニメ化もされました。

大相撲界は近年、八百長・賭博問題や「可愛がり」と称する先輩力士からのしごき、暴力問題などが取りざたされていますが、のたり松太郎には、大相撲会の体質や構造が、ほとんど包み隠さず描かれています。

「あしたのジョー」「おれは鉄兵」などで知られるレジェンド漫画家、ちばあきお氏が、角界を入念に取材をしたことが伺えるリアリティ、時代の空気が満ち溢れています!

主人公の坂口松太郎は、人並み外れた怪力の持ち主であるとともに、破天荒で暴れん坊というキャラクターです。角界にはまったく興味がありませんでしたが、中学校を卒業後、あこがれの先生の自宅の近くにある相撲部屋へ入門をしました。その後は自慢の怪力を武器に土俵で大暴れし、いずれは優勝、横綱との期待もありましたが、気性の荒さが災いして数々のトラブルを起こす一方、懸賞のつかない取り組みは手を抜くといったありさまで、なかなか出世できません。

歴史

漫画に描かれている角界は、暴力団とのつながりを示唆する場面や厳しい稽古、力士たちの私生活などが生き生きと描かれています。当時の相撲界は、確かに闇の部分も多かったようですが、力士たちの夢と希望、活力に満ち溢れていたことがうかがえます。

今は力士を志望する若者が減り、外国人頼みの角界になってしまいました。