保守的な体質を貫く大相撲協会

相撲は、日本の国技であり伝統文化でもあります。大相撲協会は、大昔から続けられている大相撲を今の日本に残しながらその普及に努めている協会です。しかし、2000年代に入ってからは、不祥事が相次ぎ、その度協会の対応に疑問の声が上がっていました。外部に不祥事の情報を漏らさず、あくまで内内で始末をつける。そのような対応を続けてきたようですが、昨今の情報開示を求め、清廉潔白な対応を求める世間の声もあり、今までは隠されてきた事件も表に出てきやすくなりました。記憶に新しい横綱の暴行事件時の対応や、緊急時に土俵に上がった女性に対する女性差別ともとれる対応。いずれも現代の日本では受け入れがたいものでした。

現代の日本でも、昔気質の性質は抜けきらず、今でもハラスメントといわれるような行為がまかり通っている部分もあります。しかし、欧米の文化や日本人全体の意識の変化により、その行為は問題があるといわれるようになりました。日本全体がそのような風潮であるにも関わらず、これまでの対応から見えてくる大相撲協会の体質は、未だに保守的であるということです。協会は、社会の変化を受け入れず、時代遅れといわれてしまうようなこれまで通りの対応を続けています。